☆ナレーション『ブーゲンビリア』 :城達也
気づけばブーゲンビリアの生け垣の側で、夕陽に頬を染めて日が暮れる
落日を追って小舟が沖を目指し、漁を終えたカヌーは岸へ急いでいる
鳥たちも森の巣へ戻っていくのだ
夕空の色が褪めて、黒い木立の間に揺れるトウチの火が赤くなる
あとには眩しい思い出が、森の奥で
夜目にも月下美人となって咲くだろう
それではもう一度、アローハ
あなたのハワイがいつまでも思い出に残りますように、、、
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◎夕陽に赤い帆 / サム・テイラー
『楽曲解説』
「カリブ島」と同じケネディ&グロスのコンビが作ったバラードです。もう少し詳しく書けば、こちらは「カリブ島」の2年後の1936年作、グロスは何故かヒュー・ウィリアムズという別名義を使用しています。1955年にテナー・サックスのサム・テイラーがレコーデングして評判になり、以後サックス奏者が競って取り上げるようになりました。イギリス人の作品なのにイギリスぽく無いのは「カリブ島」と共通しています。
◎茶色の小瓶 / グレン・ミラー
『楽曲解説』
グレン・ミラー楽団の十八番として知られるスイング・ナンバーですが、曲そのものは作者不詳の古い(出版は1869年)アメリカの曲です。ミネソタ大学とミシガン大学の間で毎年行われる伝統のアメリカン・フットボールの試合で、勝者に贈られるトロフィー≪茶色の小瓶≫に因んで作られた曲だそうですが、その後酒飲みたちの“ドリンキング・ソング”として広まったともいわれています。