「井上 想」君からの手紙 ➁(原文のまま・転写・掲載 1~9ページ ぶん)

ネパールでは、ドゥルパド音楽がインド大陸各国に共通するクラシック音楽の基礎になっているので、この音楽の将来、そして この音楽を学ぶことによって 子どもに与えるであろう大きな影響を考えて  細々と塾のように、周りの関心ある人に音楽を教える活動を始めました。この音楽の演奏者が希少なこともあって  欧米からも生徒が我々に教わりに来るように成りました。2016年には インドの師匠より音楽学校の分校に正式に認定され のれん分けをされた形となりました。インド国外のドゥルパドの正式な音楽学校は 唯一ここだけです。(3ページ目)

正式に伝統音楽を保存し継承する音楽学校として ネパール政府にも登録されました。伝統音楽の継承は インド・ネパールでは 一部の音楽家系の者が、カースト制度の上位のバラモン階級に限定されていたので、我々はあらゆる民族とあらゆる階級の子供たちが クラシック音楽を学べるように学校を開放しました。

このような千年来の階級差別によって、貧困や無知や暴力がはびこる社会に 芸術がもたらされたことによって、人間の本能的な感覚や優しさを取り戻し 礼儀正しい人間が育たれると信じています。週二日の子どもクラスは 学費無料で 近所の25人の子どもが 小さい子は3才から教わりに来ています。(4ページ目) ~~(続く)~~

 

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