「手前味噌」の話 ①

手前味噌の話で申し訳ありません。先日、家の中を大掃除しました。その時に、よくこんな材料を使ったなあ!と改めて驚きました。一番目は(やはり)「柱」の材料でしょうねえ!いわゆる「タイヒ」=台檜  今では幻の木材、(現在)台湾で伐採禁止=日本の輸入が禁止 されている「台湾ヒノキ」であります。以前コメントしたことがありますが、(築後)40年経過していますが、その(柱の)輝きは凄いものがあります。タイヒ柱を50数本(四寸角=12センチ四方)さらに(室内)「ガラス戸」や「障子」「ドア」など(ほとんど)「タイヒ」なんですね。(現地で加工後=裁断して 輸入していたと思います)

福岡市博多の「銘建」という会社で仕入れたものですが(40数年前)、今でもこの会社はあるようです。四面無節(四面無垢)は(当時としても)格段に高価で買えず(敢えて)節のあるものを多く仕入れた、いきさつがあります(二面無節~一面無節とか)。博多へは、大工の棟梁に同行し着いて行きました。(苦笑)

うまく木どりをして、節が隠れるように使うのです。どうしても避けられない時は、(節を)うまくくり抜いて加工(埋め込む)していました。これこそ「幻=まぼろし」の木材であります。台湾は、とても日本びいきな処です。昭和20年(1945年)まで日本が統治しており(台湾総督府)、日本檜(ヒノキ)の代用として、かなり輸入されていたようです。

現在この木を使用すれば、想像できないくらい高価な家屋となるでしょう。自宅が完成した(昭和53年頃)そしてその後、しばらく「タイヒ」はあったようですが、そのうちに輸入禁止になりました。(若干)倒木材か?何かが入って来たようです。

(台湾は)島ではありますが、「富士山」より高い山がありますね。(そんな高地には)樹齢千年以上経過した「ヒノキの大木=たいぼく」が沢山あって、四寸角で(12㌢角)100年前後の年輪がある(超密な)柱であります。脂分が多く、独特(芳香な何とも言えない)香りがするのです。全ての柱を「タイヒ」で賄った家は、なかなか見ることは出来ないでしょう。

☆「中華民国=台湾」(木材の集積地)「嘉義」~阿里山 日本統治時代=台湾総督府 山の名称は「ニイタカヤマ」(新高山)  台湾(中華民国)になって 「ぎょくざん=玉山」(海抜)  3952㍍   明日に続く、、、、

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