「児玉進矢」さんから頂戴したコメントです。

２０２３年８月１８日ぶん

このところ台風が日本にたて続けにやってきましたね。台風の通り道では皆さん大変な思いをされたことでしょう。地球温暖化の影響なのか、海水温度が高いために台風が強い勢力のまま上陸することが増えたような気もしますし、今回の6号のように過ぎたと思ったらまた戻ってきたり、数年前のようにいきなり東北地方を太平洋側から直撃したりと、台風の動きも予想しづらくなっているようです。

それでも今回の一連の報道を見ていて私は感心することがあります。一つはかなり早い段階から台風の危険を予測して住民にくどいぐらいに注意を呼びかけていること、もう一つはそうした気象庁からの注意喚起を受けて鉄道は計画運休し、商業施設も臨時休業、多くの会社でも出勤は無理をせずにと社員に呼びかけていました。行政からの緊急安全確保とか避難指示なども分かりやすくなりましたね。何となくの印象ですが、日本はダムや堤防などのハード整備一辺倒から、とにかく命を守りましょうという避難対策に力を入れてきて、ソフト面での防災活動が洗練されてきたように思います。

西欧のように自然を技術で征服するという思想ではなく、自然を恐れ自然と共存してきた古くからの日本の知恵が発揮されていますね。同じ東洋の国でも、首都を洪水から守るために近隣の街を水没させてしまうような国に生まれなくて良かったなあとつくづく思いました。