日別アーカイブ: 2023年1月5日

JET STREAM(音楽のある風景)から ㈱燈音舎     NO・25

☆ナレーション「グレートバリアリーフ」:城達也

オーストラリア北東の、海を仕切るグレートバリアリーフは
青春の海の背姿のように、群青の海を染めて
珊瑚礁の浅瀬が見え隠れするところだ
数千キロに及ぶ珊瑚礁の帯の全貌は、知るよしもないが
陸地を遠く離れた海原のただ中が、突如、船の往来を拒むほどに
一様に浅くなることの不思議は隠れもない

引き潮のおりには、標高ゼロの珊瑚礁に降りて
海原の渉猟することができるというが、それは海でもなく丘でもなく
夢の足元のようにおぼつかない場所であることだろう

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▽ジ・エンターティナー  / マーヴィン・ハムリッシュ

『楽曲解説』

1902年にラグタイム・ピアニストのスコット・ジョブリンが作曲しました。1973年に映画『スティング』が作られ、監督のジョージ・ロイ・ヒルは、“暗黒街の騙しあい”という映画のテーマに合わせて、20世紀初めての流行だったラグタイムを使い、見事な成果をあげました。この映画の音楽を担当していたのが、ハムリッシュです。アカデミー賞では作品賞など7部門で受賞しましたが、この曲もそのうちの一つである編曲賞を獲得しました。

◎ひまわり / ヘンリー・マンシーニ(DISC4)ババリアの空の下

『楽曲解説』

1970年のイタリア=フランス=ソ連の合作映画『ひまわり』の主題曲で、ヘンリー・マッシーニが作曲しました。太陽がさんさんと降り注ぐ、広大で美しいウクライナのひまわり畑の素晴らしさによくマッチした名曲でしょう。思い出されるのは、アカデミー作曲賞にノミネートされながら受賞を逃したこと。その相手があの『ある愛の歌』ですので、決して不当ではありませんが、甲乙つけがたいのではないでしょうか。