☆ナレーション『日没の地平線』 :城達也
かって、日没の地平を目指して旅をした人がいて
地の果ての山なみのアメリカ杉や、ユーカリの森の向こうに
これはどれほどの夢を見た空だというのか
ついに眠ることもなく、晴れ渡り
輝き渡る大地にたどり着いたのであったろう
今もなお、カリフォルニア州の日差しの下で
人々は、あの長い渇きに似た熱風の記憶を
生き続けているというのだ
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◎シェルブールの雨傘 / ミシェル・ルグラン
『楽曲解説』
フランスのミシェル・ルグランが」作曲した、1964年のフランス=西ドイツ合作映画『シェルブールの雨傘』の主題曲です。ジャック・ドゥミー監督が「普通の台詞は一切なし」全てのメロディーに乗せて歌うという画期的な作り方をした異色のミュージカルで、この曲は駅での別れの場面に印象的に流れた為主題曲扱いされますが、他のシーンにも素晴らしい曲が沢山あったことも忘れられません。
◎第三の男 / アントン・カラス
『楽曲解説』
1949年のイギリス映画『第三の男』の主題曲で、オーストリアのアントン・カラスが作曲しました。この映画のロケ地であるウイーンで、監督キャロル・リード以下スタッフが巡り合ったのは、オーストリアの民族楽器ツィターと、それを弾いていたアントン・カラスでした。そこで映画のための主題曲の依頼、そして音楽監督の任命と、とんとん拍子に進み、映画音楽史上まれにみる傑作が生まれたのでした。曲の別名は「ハリーライムのテーマ」です。