JET STREAM(音楽のある風景)から ㈱燈音舎     NO・25

☆ナレーション「グレートバリアリーフ」:城達也

オーストラリア北東の、海を仕切るグレートバリアリーフは
青春の海の背姿のように、群青の海を染めて
珊瑚礁の浅瀬が見え隠れするところだ
数千キロに及ぶ珊瑚礁の帯の全貌は、知るよしもないが
陸地を遠く離れた海原のただ中が、突如、船の往来を拒むほどに
一様に浅くなることの不思議は隠れもない

引き潮のおりには、標高ゼロの珊瑚礁に降りて
海原の渉猟することができるというが、それは海でもなく丘でもなく
夢の足元のようにおぼつかない場所であることだろう

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▽ジ・エンターティナー  / マーヴィン・ハムリッシュ

『楽曲解説』

1902年にラグタイム・ピアニストのスコット・ジョブリンが作曲しました。1973年に映画『スティング』が作られ、監督のジョージ・ロイ・ヒルは、“暗黒街の騙しあい”という映画のテーマに合わせて、20世紀初めての流行だったラグタイムを使い、見事な成果をあげました。この映画の音楽を担当していたのが、ハムリッシュです。アカデミー賞では作品賞など7部門で受賞しましたが、この曲もそのうちの一つである編曲賞を獲得しました。

◎ひまわり / ヘンリー・マンシーニ(DISC4)ババリアの空の下

『楽曲解説』

1970年のイタリア=フランス=ソ連の合作映画『ひまわり』の主題曲で、ヘンリー・マッシーニが作曲しました。太陽がさんさんと降り注ぐ、広大で美しいウクライナのひまわり畑の素晴らしさによくマッチした名曲でしょう。思い出されるのは、アカデミー作曲賞にノミネートされながら受賞を逃したこと。その相手があの『ある愛の歌』ですので、決して不当ではありませんが、甲乙つけがたいのではないでしょうか。

2 thoughts on “JET STREAM(音楽のある風景)から ㈱燈音舎     NO・25

  1. 藤本貴司

    こんばんは、山口新聞連載「ゆうびんの父(前島密、1円切手の肖像画の方)」物語を毎日興味深く読んでいます。今日の内容は、前島密(当時の名前は、房五郎が)夜間飲み過ぎて、先輩何礼之(が のりゆき)と2人英会話で話しながら歩いているところを突然襲われ(襲った相手が)「土佐藩岡田以蔵じゃ毛唐のの話しするのは誰じゃ」というところで明日の新聞に続きがどうなるかさらに興味深いです。
    前島密は、1862年頃長崎で立教大学創始者のイギリス人から英語を(幕府の政策でオランダ語学ぶも幕末に通用しないとわかり)勉強。
    岡田以蔵(1838~1865)は、幕末「人斬り以蔵」と呼ばれた人物、さてどうなるか?

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  2. 後山邦秋

    私が始めて観賞した洋画が「ひまわり」でした。学校が神奈川県に有りましたので、帰郷の時 大阪で途中下車、当時はオールナイトなんてのがありまして、映画館で一泊って感じでした。映画の内容は勿論ですが、背後に流れる曲に痺れました。愛別離苦と言う言葉を思い知らされた映画でしたね。最近この曲の楽譜を取りよせて、尺八で吹いてます。尺八で吹く「ひまわり」なかなかいい感じです。様々な思いをどこまで、音で表現出来るか、挑戦状をたたきつけられた感覚で向き合っています!

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