日別アーカイブ: 2022年12月20日

JET STREAM(音楽のある風景)から ㈱燈音舎 NO.18

☆ナレーション:城達也 (南半球の新天地)

遠い地平線が消えて
深々(ふかぶか)とした夜の闇に心を休めるとき
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は
たゆみない宇宙の営みを告げています

満点の星をいただく果てしない光の海を
ゆたかに流れゆく風に心を開けば
きらめく星座の物語も聞こえてくる
夜の静寂(しじま)の何と饒舌(じょうぜつ)なことでしょうか
光と影の境に消えていった、はるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります(以下略)

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DISC3 南半球の新天地

2 ◎白い恋人たち / フランシス・レイ

『楽曲解説』

1968年のフランス映画『白い恋人たち』の主題曲で、フランシス・レイが作曲しました。この映画は同年2月にフランス・グルノーブルで行われた冬季オリンピックの記録映画でしたが、単なるドキュメンタリーではなく、ドラマチックに作ろうと努力、工夫したスタッフの熱意で、感動的な作品に仕上がっています。クローズアップする選手たちの共通のテーマ曲として、このワルツ調の曲が作品の中心にあり、強い印象を残しました。

3 愛情物語  / カーメン・キャバレロ

1956年のアメリカ映画『愛情物語』のメイン・テーマで、原曲はショパンの「夜想曲第2番変ホ長調作品92」です。実在のピアニスト、エディー・デューチンの生涯を描いた作品でしたが、そのデューチンが実際に ショーのオープニングに使用していたこの作品を、映画そのものの主題曲「トゥ・ラブ・アゲイン」とし、世界的に知られる曲になりました。サウンドトラックで陰の演奏をしたキャバレロも一躍有名になったのです。