日別アーカイブ: 2022年12月4日

JET STREAM(音楽のある風景)から ㈱燈音舎     NO・10

☆ナレーション:城達也

モンパルナスの小部屋の秋が
ほんの少し物狂おしかったりするのではないか
夏のプロヴァンスで、真っ赤に焼けていた秘め事の数々を
後始末もしないで、パリへ帰っていったのだから、、、
女文字の手紙を、あのすすけた明り取りの窓辺で読むとき
すでに、無情の霧雨が降っていたりしなければいいが、、、

波、、、大荷物を背負って、秋を迎えることになる、彼、、、、
リュクサンブール公園の、木々の葉が色づいて
一瞬、明るさを増したかに見える散歩道に
たっぷり、落ち葉が散っているに違いない
もはや、どうすることもできない
彼の心残りの数のように

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NO・10

〇ラ・メール / リチャード・クレイダーマン

1938年にフランスの歌手シャルル・トレネが、彼の伴奏ピアニストだった アルベール・ラスリーと共作しました。ただ、トレネ自身は1946年になるまで歌わなかったので、もしかすると著作権上のもめ事が あったのではないか、と推理する人もいるようです。しかし一旦トレネがレパートリーに入れるや、あっという間に世界的なヒットになりました。アメリカでは ジャック・ローレンスの英語詞が付き、「海の彼方に」としても親しまれています。

NO・11

〇夢幻飛行 / アンドレ・バウアー

1985年FM東京(現TOKYO FM)の開局15周年と番組『ジェットストリーム』放送4000回を記念し、番組のエンデイング・テーマ曲として登場しました。作曲したのはスェーデンのピアニストで作曲家のロバート・ウェルズ。編曲と指揮をアンドレ・バウアーが受け持ち、彼の名が一躍ファンに知られるようになりました。この中でピアノを聴かせるのは、ハンガリーのベタ・バリトンです。