日別アーカイブ: 2023年2月8日

JET STREAM(音楽のある風景)から ㈱燈音舎    最終回➁   ナレーション : 城 達也

☆城 達也 より

25年間私がご案内役を務めてまいりました『JET STREAM』は、今夜でお別れでございます。長い間本当にありがとうございました。またいつの日か、夢も遥かな空の旅でお会いいたしましょう。
→(1994年12月31日/最後のナレーション)から

☆城達也
1931年12月13日、大分県に生まれる。早稲田大学第二文学部仏文専修卒業。最初は俳優としてデビューしたが、やがて声優・ナレーターに転じた。1967年に始まったTOKYO FMのラジオ番組『JET STREAM』の初代パーソナリティを務め、そこでは“機長”と呼ばれた。都会的で洗練された声、抑制に聞いた語り口でありながらも、どこか聴くものに安らぎを与えるそのナレーションは、“プラチナの低音”として愛され、まだ見ぬ世界へ思いを馳せるリスナー達に限りない憧れと希望を与えた。

番組ナレーションの作者である劇作家の堀内茂男はこう語る。「彼は台本作家である私が書いたものを、一切、ゆるがせにしない人でした。読みにくい部分を変えてほしいというような注文めいたことは決して言いませんでした。書き手の努力を認め、原稿を誰よりも上手く読んでさしあげるのが自分の仕事という姿勢を貫くことが彼のプライドであったような気がします」

1994年、病に冒された城達也は闘病を続けながらもパーソナリティを務めるが、とうとうその年の最終日の12月31日、7387回の放送を以って降板することとなった。自らが納得する声が出せなくなったことが、きっかけだと言われている。その最後のフライトを終えたわずか2ヶ月後に彼は帰らぬ人となり、自身が毎夜読み上げた「満天の星」のひとつとなった。1995年2月25日が命日である。

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「藤本貴司」さんから頂戴したコメントです。
   2023年2月7日ぶん

こんにちは、退院直後のラスベガス旅行記、あらためて読みながらこの「バイタリティー」の凄さを感じています。
さて昨日、知人から電話があり「郵便をあなた宛にだしたが、宛名住所に尋ね当たらないと返送された。番地は書いていたが、何番地?だったかねぇー」と問合せが、「殿敷」だけで番地無記入でも届く、一方誤って違う番地を書くと届かない。最近の郵便事情の一つですね。
現在の日本の郵便制度は、他国と比較にならない正確無類なものでしょう。
この郵便制度の礎を作った人物が「前島密」という方、この方の物語が山口新聞「ゆうびんの父」に昨年7月から連載中と何度かコメントしてきました。
一週間前から「前島」姓を名乗るまでの経緯です。幕臣の京都見廻り組の1人前島○○という家が世継ぎがなくお家断絶となりそうな前島家の養子縁組みの話しがあって、前島来輔を名乗ることとなり幕臣に、剣術は全くダメ(剣術の腕がたてば京都に行き、浪士狩り要員のところ)なので幕府の研究教育機関「開成所(のちの東大の前身の一つ、蘭語、英語、仏語、独語のほか化学、機械などの研究し学生に教える)」の翻訳筆記方に任官しました。立場は教授の下で教授の翻訳や文章校閲の仕事の傍ら幕閣説得(長州征伐を実行すると天下万民が迷惑し、将軍の沽券にもかかわる。ただちに中止すべき云々)のため幕閣屋敷に手紙を届ける活動を始めたところが今日のところまでです。