JET STREAM(音楽のある風景)から ㈱燈音舎     NO・38

☆ナレーション『ブーゲンビリア』  :城達也

気づけばブーゲンビリアの生け垣の側で、夕陽に頬を染めて日が暮れる
落日を追って小舟が沖を目指し、漁を終えたカヌーは岸へ急いでいる
鳥たちも森の巣へ戻っていくのだ
夕空の色が褪めて、黒い木立の間に揺れるトウチの火が赤くなる
あとには眩しい思い出が、森の奥で
夜目にも月下美人となって咲くだろう
それではもう一度、アローハ
あなたのハワイがいつまでも思い出に残りますように、、、

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◎夕陽に赤い帆  / サム・テイラー

『楽曲解説』

「カリブ島」と同じケネディ&グロスのコンビが作ったバラードです。もう少し詳しく書けば、こちらは「カリブ島」の2年後の1936年作、グロスは何故かヒュー・ウィリアムズという別名義を使用しています。1955年にテナー・サックスのサム・テイラーがレコーデングして評判になり、以後サックス奏者が競って取り上げるようになりました。イギリス人の作品なのにイギリスぽく無いのは「カリブ島」と共通しています。

◎茶色の小瓶  /  グレン・ミラー

『楽曲解説』

グレン・ミラー楽団の十八番として知られるスイング・ナンバーですが、曲そのものは作者不詳の古い(出版は1869年)アメリカの曲です。ミネソタ大学とミシガン大学の間で毎年行われる伝統のアメリカン・フットボールの試合で、勝者に贈られるトロフィー≪茶色の小瓶≫に因んで作られた曲だそうですが、その後酒飲みたちの“ドリンキング・ソング”として広まったともいわれています。

ド田舎会長「傑作?ブログ コメント」   ➇

2016年3月2日ぶん

『春はあけぼの』枕草子

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。

現代語訳(口語訳)

春は明け方が良い。日が昇るにつれてだんだんと白くなる、その山の辺りの空が少し明るくなって、紫がかっている雲が長くたなびいている様子が良い。
夏は夜が良い。月が出ている夜はもちろんのこと、(月が出ていない)闇夜もまた、蛍が多く飛び交っている様子も良い。また(たくさんではなくて)、蛍の一匹や二匹が、かすかに光って飛んでいるのも良い。雨が降るのもおもむきがあって良い。
秋は夕暮れが良い。夕日が差し込んで、山の端がとても近くなっているときに、烏が寝床へ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽と飛び急いでいる様子さえしみじみと感じる。ましてや雁などが隊列を組んで飛んでいるのが、(遠くに)大変小さく見えるのは、とてもおもむきがあって良い。日が落ちてから聞こえてくる、風の音や虫の鳴く音などは、言うまでもなくすばらしい。
冬は早朝が良い。雪が降っている朝は言うまでもなく、霜が降りて辺り一面が白くなっているときも、またそうでなくてもとても寒いときに、火などを(台所で)急いでおこして、(部屋の)炭びつまで持っていく様子も、たいそう冬にふさわしい。昼になって暖かくなると、火桶に入った炭火が白く灰っぽくなっているのはよくない。

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《独り言》ここ2~3日の「暴風雪」?から一変して、「春うらら」「春眠暁を覚えず」の感ですね。先日の降雪は、「名残り雪」そして季節は「三寒四温」の様相か?春といえば美しい季語が多いですね。「春一番」「春うらら」「朧月夜」「東風=こち」「春雷」などなど、徐々に嬉しくなる季節となりました。