日別アーカイブ: 2018年11月5日

良い記事を見つけました!(毎日新聞より)

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最新の国勢調査(2015年)で高齢化率60.5%と日本一高かった群馬県南牧(なんもく)村で、移住者らが築200年の古民家を改修し、68年ぶりに共同浴場を復活させた。かつて地域住民の憩いの場として親しまれてきた「地域の宝」の復活に、「温泉を拠点にして村外から人を呼び寄せたい」との期待が膨らむ。

共同浴場が復活したのは村の西端にある星尾地区。1933(昭和8)年に山の中腹から湧き出る鉱泉を加熱して開設されたが、50年に燃料のまきが不足し閉鎖された。地区は主産業だった養蚕やコンニャク作りも衰退。最盛期に100軒以上、数百人が暮らしていた集落は、16軒22人にとなり、70~80代のお年寄りだけという限界集落になった。

転機は約1年半前に訪れた。07年に千葉県から移り住んで民宿を始めた米田優さん(71)らが「星尾に温泉を作ろうプロジェクト」を始動させた。個人の寄付やクラウドファンディング(インターネット上の資金調達)で約300万円を集め、空き家の古民家を自分たちの手で改修した。日曜大工、電気系統など、メンバーがそれぞれの特技を生かした。

村外出身者だけではない。メンバーの清水陽子さん(63)は中学卒業後に村を離れたが、「いつか故郷で働きたい」との思いを抱き続けていた。今では温泉に併設した農村レストランで、地元で取れた野菜の天ぷらやおきりこみなど得意の料理に腕を振るう。

源泉周辺には、温泉に含まれる炭酸カルシウムが木の葉に付着し凝固した石があり、地元では昔から「木の葉石」と呼ばれてきた。木に茂る葉のように多くの人が集まってくれたら--。そんな願いが込められた温泉名は「木の葉石の湯」。

メンバーたちは「最終的には雇用の場を作りたい」と語る。問い合わせは星尾温泉木の葉石の湯(080・4414・1453)。【鈴木敦子】

◇群馬県南牧村

2015年国勢調査によると、1955年に1万573人だった人口は5分の1以下の1979人に。民間シンクタンク「日本創成会議」が14年に発表した「消滅可能性都市」896自治体のうち、試算のもとになった20~30代女性の減少率も89・9%と最も高かった。古民家の無料改修や保育料・給食費無料化など、村は移住者増に取り組む。

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