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「児玉進矢」さんからのコメントです。 その⑪

「児玉進矢」さんからのコメントです。2021年5月17日ぶん

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自動運転レベル2の車を購入しました(予め申し上げておきますが、高級車ではありませんし、しかも中古です)。

首都圏では高速道路がしばしば渋滞します。そんな時に自動で運転してくれて、人間の手と足を解放してくれるシステムは確かにありがたいですね(目は解放されません。よそ見していると車が注意してきます)。しかしどうしても人間の感覚とズレることが起きます。変に気が効くので却って邪魔になるんですね。

ある時こんなことがありました。高速道路で先行車と一定の距離を保ってくれるACCという機能で運転していたら、前の車が車線を変えていなくなりました。すると、律儀なこの車はその更に前にいた車をロックオンして、潜水艦から発射された魚雷よろしく追尾し始め、設定された速度(その時は110kmにしてました)までアクセルをぐんと踏み込みました。これが結構思い切り良く踏み込むんですね。そこが直線なら全く問題ないのですが、首都高速はかなり急なカーブがあって、たまたまそのタイミングに当たってしまいました。その結果、人間の感覚なら軽くブレーキをかけながら入る急カーブにアクセル全開で加速して突入する羽目になり、慌ててブレーキを踏むことになりました。全くもって冷や汗ものでした!

こんなこともありました。その車はAI搭載らしく、いわばスマホにエンジン載せてタイヤはかせて走ってるようなものです。先日、冷房温度が18度と低過ぎたのでちょっと寒くなりました。AIに「ちょっと寒い」と話しかけたところ、AIは「了解しました。エアコンの温度上げて、シートヒーターをマックスにします」と言うではありませんか。私は「冗談じゃない、やめて!」と叫びましたが取り合って貰えず(AIは完全に私の絶叫を無視しました)、すぐにシートがジンジン熱くなってきました。これまた慌ててボタンを探して手動でヒーターを切りましたが、一旦マックスに加熱した熱線は急には冷めず、やむなく前のめりで運転する羽目になりました。この時は本当に汗をかきました!

この二つのケースには共通するものがあります。ドライバーの「怠惰」です。運転中にアクセルやブレーキを踏むのが当たり前のことですし、エアコン温度はスィッチで下げれば済むことです。必要ないことまでAIや機械に頼むとろくなことにならないという警告ですね。よくよく考えると本当に必要なのは究極の自動運転車であって、たぶんその車にはハンドルもブレーキもなく、人間は映画見ながら目的地に到着するのでしょう。その途上にある現在の自動運転レベル○○と称するシロモノは言わば試作品のようなもので、そのユーザーは国家認証の実験に参画しているのかもしれません。
皆さん、今日も安全運転で!

↑「児玉進矢」さんからのコメントです。