日別アーカイブ: 2022年12月26日

JET STREAM(音楽のある風景)から ㈱燈音舎      NO.21

☆ナレーション(北からの旅人):城達也

南へ一直線に赤道を超えたところに
4月に収穫の秋を迎え、10月に春の花咲く国がある
ユーカリの森と、レンガ色の大平原を切り開き
無尽蔵の富と一緒に
虹色の明日を手に入れた自信が、胸を張っている
人々がここで、北向きの明るい家に住み
遠いところをようこそ、ここが南半球の新天地です 

◎サウンド・オブ・サイレンス / ポール・モーリア

『楽曲解説』

1964年にアメリカのフォーク・ロック・デュオ、サイモンとガーファンクル(S&Gの略称で有名)が発表した曲で、作曲はそのうちのポール・サイモンです。爆発的にヒットしたのは、1967年にフォーク調にアレンジして以降、というのが定説になっていますが、そのお披露目は同年の映画『卒業』においてだったと言えます。ここではメロディだけですが、オリジナル版の歌詞を聴くと、その難解な文学的表現に驚きます。

▽ ティコ・ティコ  / エドムンド・ロス

『楽曲解説』

1917年にブラジルのジキーニャ・アブレウが作曲したショーロです。ショーロとは、一口で説明するのは困難ですが、19世紀からブラジルで始まり、定着した器楽のことで、その根底にはポルカがあると言います。曲名の意味は、雀に似た南米に住む小鳥のこと。その鳥たちが粉をついばむ陽気な様子が描写されています。曲が正式に出版登録されたのは、26年後の1943年のこと、おおらかでノンビリした南米らしいことですね。